手道具の正しい使い方−両刃ノコギリはこうして使う
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ノコギリはこうして使う

木材を切るには電動マルノコを使えば楽だが、なにかの理由で電動マルノコが使えない場合や、細かいところを切るとき手ノコを使うことがあります。

木工用としては、両刃ノコ、胴つきノコ、ホゾ挽(び)きノコ、畔(あぜ)びきノコ、回しびきノコ、糸ノコなどがあります。

代表的なものとしては、縦びき、横びきが一緒になっている両刃ノコがあげられます。

DIYではこの両刃ノコがあればほとんどのことができると思います。

 

両刃ノコの構造


両刃ノコの各部の名称

 

両刃ノコには、刃の細かい横びき、粗い縦びきがあり、縦びきは手もとに近づくほど目が細かくなります。

ノコ歯は図のように交互に外側に開くような形になっています。

これが「アサリ(歯振)」で、木材とノコ身との接触面を減らし、摩擦を少なくするためのものです。ただし、アサリが多いほどノコはスムーズに動きますが、ひき目は少し粗くなります。

よく乾燥した木材はアサリの少ないものを、湿っているものはアサリの多いものと、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。

■縦びき
木の繊維に対して平行に切るときに使う刃はカンナのように木を削り取っていく構造となっている。
■横びき
木の繊維に対して垂直に切るときに使う刃は小刀のように木の繊維を切っていく構造となっている。

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■ノコギリの基本的な使い方

■ノコギリの押しとひき
日本のノコギリは、刃形を見ると刃先が手もとのほうに向いています。

これは、ノコギリを手前にひくと、ノコ刃は自然と木材の中にくい込んで切れる構造になっています。

ちなみに海外のノコギリは日本とは逆に押すときに切れるようになっていますので刃も手元から先のほうへ向いています。

 

■ノコギリの使い方
ノコギリのひき方には片手びきと両手びきがあります。

両手びきは、左足で材を固定し、左手を前に、運動の中心になる右手を前に構えます。

片手びきの場合も基本は同じですが、両手びきの場合よりもノコが左右に傾きやすいので、気をつけましょう。

柄は長く持つほど、刃が左右に動きやすく不安定になります、うまく切れないときは柄を短く持ってみましょう。

まっすぐに切るためには、顔はノコの真上に置き、ノコ身がまっすぐになっているか常に確認しながら作業しましょう。

■ひき始めとひき終わり
ノコギリのひき始めは、左手の親指にノコ身をすりつけて、軽く小さくひき込むようにします。

ひき終わりもノコギリの動きを小さくし、切り落とす部分が落ちて裂けたりしないように左手で端を持つか、何かで受けるようにします。

その際、切断面が上方に少し開くように、やや低い台で受けるようにするとよいでしょう。

縦びきの場合、横びきよりもノコがひきづらいので、手もとに近い日の細かい部分からひくか、最初だけ横びきでひき起こすかします。

また、ひき始めは、基線ぎりぎりの右側をひくようにします。

基線の真上をひくと、ノコ歯が当たって材が削れる分だけ、寸法に狂いが生じます。


構え方


まっすぐに切る


ひき始め


ひき終わり左手で木端を持つか台で受ける

 

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関連ワンポイント

ノコギリの保管方法はどうする?

ノコギリの刃は、小さいながらも、小刀やノミと同し形をしています。

つまり、ノコギリも刃物だということです。

しかし、一般にはそのよう な認識が薄いため扱いも雑になりがちです。

放って置くとすぐに錆び付いてしまう。

サピ止めの油を適量塗り刃先は布でくるむなどして、ほかの金物頬があたったりしないよう保護します。

ノコギリも、長く使っているうちに切れ味が鈍ってきます。

ヤスリなどで刃先を研ぐ「目立て」が必要になるわけですが、専門業者にまかせるのが普通なので、初心者の場合は新しいノコギリに買いかえたほうが手軽です。

ノコ身の長さで決まるノコギリの規格

ノコギリの規格は、ノコ身の長さで決められています。

いちばん小型のものから、21cm(一寸)、24cm(八寸)、27cm(九寸)、30cm(尺)、33cm(尺一)となります。

呼び名はセンチよりむしろ尺寸のほうを使うとプロっぽくて響きもいいですね。

ノコギリの規格で注意したいことは、ノコ身の長さと、実際に刃のふってある長さ(刃渡り)が違うということです。

八寸のノコギリの場合、刃渡りの部分は七寸ほどしかありません。

購入する際に、間違えないようにしましょう。初めてノコギリを購入する場合は、八寸のものが扱いも楽で、きれいに仕上がるのでよいでしょう。

そのほかのノコギリと使い方のポイント
ノコギリにも、いろいろな種類があります。
胴つきノコ ノコ身か薄く、背金(せがね)をつけて曲がりを防ぎます。歯が細かく、アサリも小さいのでひき歯もきれいです。ホゾの胴つきや建具など精密な工作に向いています。
 
ホゾびきノコ 形は胴つきノコとほぼ同じで、小細工に使います。小きい柄なとも正確に縦びきできます。
 
畔びきノコ 刃渡りが短く弧状で、首は長くなっています。弧の部分を使って板の途中からでも切り始められます。敷居、鴨居なとの溝や小穴をつくるときに用います。
 
回しぴきノコ 曲線びきのノコギリで、ノコ身が厚くなっています。刃は縦びきと横びきを兼ねており、普通アサリはつきません。使うときは、木樹に垂直に立てて、使います。
まっすぐに切るには、さまぎまな注意が必要

まっすぐに切るためには、ひき方の上手、下手にかかわらず、墨つけをしっかりとすることが重要です。

精度を出すために線は、正確かつシャープであることが必要ですが、木材繊維に対して平行に墨をつける場合、線が見えにくいこともあるので、注恵します。

また、ノコ道のズレを見るためにも、墨線ギリギリの右(外)側をひくようにしましょう。

ひいたあとに、墨がやっと見えるぐらいがベストです。

小さいものや丸棒などは切り枠をつくり、枠の中にノコギリをはめ込んでひくとうまく切れます。


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